中高年の虫歯の特徴と予防法について

・中高年の虫歯

特徴
 

1)中高年になると加齢による口内環境の低下や歯周病によって歯茎が後退したり、下がってきます。また、高齢になると唾液の分泌量が減ってきます。これにより、歯を溶かす酸を中和したり、殺菌、エナメル質の再石灰化といった口内環境を改善する力が落ちてきてしまいます。
また、歯に隙間ができて食べ物が挟まりやすいので、歯の根元の部分(歯根)に細菌が付きやすくなります。
歯根はやわらかい象牙質でできているので、むし歯になりやすく進行も早いのですが、特に奥歯の歯根は自分では見えづらいためむし歯の発見が遅れてしまうことがあります。

2)過去の虫歯治療によって歯に詰め物やかぶせ物をしている歯が多いと、そこにう歯(むし歯)が発生しやすくなります。
特に詰め物の内がわ(歯の中)にむし歯ができてしまうと、自覚症状がないまま進行している場合が多く、痛みが出るなどの症状が出てきたときには、奥深くまで進行していたということがあります。
神経を抜いた歯はもろくなっているため、特に注意が必要です。

虫歯予防法
1)食後30分以内の歯磨き
口腔内に細菌をできるだけ繁殖させないためには、30分以内の歯磨きが効果的です。
中高年の場合は特に、食べかすなどが残りやすく細菌が増殖しやすい奥の方の歯や、歯と歯の間のスキマを、歯ブラシが届きにくい分意識をしてきちんと磨くようにします。
歯茎がすでに下がり始めている場合は、歯と歯茎のさかい目(歯周ポケット)を念入りに磨くように心がけることが大切ですが、あまり、強く磨きすぎるのも歯を傷つけてしまうおそれがあるので気をつけましょう。
②就寝前の歯みがきは「より丁寧に、より念入りに」
実は、口内細菌は睡眠中にもっとも繁殖しやすいといわれており、注意が必要です。 睡眠中は唾液の分泌が少なくなるため細菌がより繁殖しやすくなるので、日中はおろそかにしていても、就寝前の歯磨きは時間をかけて念入りに行なうことが大切です。
就寝前に歯磨きをしないで寝ると、細菌の数は数十倍になるといわれています。
③フッ化物配合のハミガキ粉が有効
ムシ歯を予防するには、フッ化物(フッ化ナトリウム、フッ化スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム)がふくまれている歯みがき剤が有効です。
フッ化物には、エナメル質の再石灰化をうながし《歯質そのもの》を強くする効果もあるので、歯がもろくむし歯になりやすいというような方にも適しています。ただし、すぐに効果が現れるわけではなく、すこしずつ歯質を改善していくため、歯の強化には毎日続けて使うことが望ましいとされています。
また歯磨き後に口を何度も濯いでしまうと、せっかく歯に付いた成分が定着せず洗いながされてしまいますから、口の中でハミガキ剤の不快感が気にならなくなる程度に《軽く》濯ぐようにして下さい。
さらに歯をみがいたあとには、すぐにものを口にしない(飲食をさける)という事も重要です。
フッ素化物入りの歯みがき粉の効果は人によって個人差があるので、効果があまり感じられない人もいるかもしれませんが、虫歯予防のためにはある程度続けることが必要です。